名古屋社労士事務所ニュース vol.861
■ 働くシニア 月収62万円まで年金カットせず 法案判明
──────────────────────────────────
政府が24日召集の通常国会に提出を予定する年金改革法案の全容が17日、
明らかになった。働く高齢者の年金をカットする基準額を現行の月収50万円
から62万円に上げる。高所得の会社員の保険料負担を最大で月9000円上げる。
将来の基礎年金を底上げする改革も明記した。政府案を与党幹部に示した。
女性や高齢の労働者が増えていることや企業が直面する人手不足に対応しな
がら、年金制度の持続可能性を高める。政府は3月以降、国会に法案を提出す
る考えだ。衆院で与党の議席が過半数を割るなかで法案を成立させるには野
党との話し合いが欠かせない。
《年金改革の政府案のポイント》
▽ 基礎年金の底上げ:導入を明記。29年以降に実施を判断
▽ 年金カットを緩和:減額基準を月収50万円→ 62万円。26年4月から
▽ 高所得者の保険料増:賞与除く年収798万円以上が対象。27年9月から
月収65万円の上限等級を75万円に上げる。
▽ パート社員の厚生年金拡大:年収106万円の壁撤廃。企業要件は29年
10月に撤廃
▽ 企業が保険料肩代わり:50人以下の企業で働くパート社員に限定
■ 24年末のボーナス 過去最高額に 厚労省の主要企業調査
──────────────────────────────────
厚生労働省は17日、主要民間企業の2024年末のボーナス平均妥結額が前年
比4.93%増の89万1460円(平均年齢40.1歳)で、集計を始めた1970年以来、過
去最高額となったと発表した。過去最高の更新は2019年以来、5年ぶり。厚労
省の担当者は「近年の春闘における大幅な賃上げが反映されたのではないか」
と話す。
厚労省によると、21業種中18業種で前年を上回った。平均妥結額が最も高
かったのは自動車で103万8777円(前年比7.15%増)だった。鉄鋼98万2366円
(同2.55%増)、化学98万1348円(同10.38%増)が続いた。前年比の増加率で
見ると、機械90万7559円の22.99%増が最も高かった。2番目はサービス59万
6191円の13.02%増だった。
【名古屋社会保険労務士事務所】