名古屋社労士事務所ニュース vol.879
■ 賃上げ起点の経済成長へ 骨太骨子 実質賃金年1%
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政府は26日、経済財政諮問会議を開き、6月に策定する経済財政運営の基本
指針「骨太の方針」の骨子案を明らかにした。骨子案は「賃上げを起点とし
た成長型経済の実現」を柱に据え、賃金から物価の影響を差し引いた実質賃
金の年1%程度の上昇を目指し、中小企業の賃上げにも政策を総動員する方針
を盛り込んだ。首相は席上、トランプ米政権による関税措置の影響で世界経
済の先行きに不透明感が高まる中、「賃上げや投資拡大の流れを止めないよ
うに取り組む」と強調。「中小企業・小規模事業者の賃金向上推進5カ年計画」
に基づき、生産性の向上や価格転嫁を集中的に後押しすると説明した。
■ 医師の宿直、掛け持ち解禁 厚労省調整 人手不足に対応
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厚生労働省は病院の宿直規制を緩める。これまで病院ごとに宿直医の配置
を義務付けていたが、1人で複数の病院を担当できるようにする。夜間対応の
必要人数が減れば、日中に勤務できる医師が増え、地方の病院が医療提供体
制を維持できる。政府の規制改革推進会議が近くまとめる答申で検討を促す。
これを受け、厚労省が実施計画を策定する。年内にも社会保障審議会などで
具体的な要件を詰める。一部地域で試行することも視野に入れる。
■ 女性管理職が増えれば業績アップの傾向 愛知県調査
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女性管理職が増えた企業では、会社の売上高や生産性が向上する傾向にあ
ることが、愛知県が県内企業を対象にした調査で分かった。女性活躍の推進
で、仕事の効率が高まったり、労働環境が改善したりとメリットを感じる企
業も増えており、県の担当者は「女性が働きやすくなる取り組みは男性にも
恩恵がある。県内で多くを占める中小企業では手が回らない現状もあり、支
援を続けたい」と話す。調査は5年に1度、県内の企業に、女性の労働環境の
変化や活躍状況を聞いている。今回は24年8~9月に実施し、2819社が回答し
た。
【名古屋社会保険労務士事務所】