名古屋社労士事務所ニュース vol.903
■ マイカー通勤手当の非課税額 最大7100円上げ 11年ぶりに増額
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財務省は14日、マイカー通勤者が勤務先から受け取る手当の非課税限度額
を引き上げると発表した。自宅からの距離が片道10キロメートル以上の場合
に1カ月あたりの限度額を200~7100円上げる。引き上げは2014年以来、11年
ぶりとなる。同日の閣議で、関連する政令の改正を決めた。片道10キロメー
トル以上15キロメートル未満の非課税限度額は7100円から7300円になる。片
道55キロメートル以上は3万1600円から3万8700円になる。新たな金額は4月に
遡って適用する。25年の年末調整から適用となる。物価高に応じて基準額を
変え、会社員の税負担が増えないようにする。
■ カスハラ対策 来年10月義務化 厚労省が方針
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厚生労働省は17日、顧客による著しい迷惑行為の「カスタマーハラスメン
ト(カスハラ)」を巡り、国内の全ての企業を対象に2026年10月に対策を義
務づける方針を明らかにした。カスハラから従業員を守る観点で、対応方針
の明確化や相談体制の整備を求める。17日の労働政策審議会に、関連法の施
行日を26年10月1日とする案を示した。就職活動中の学生に対するセクハラ防
止義務も同時に課す。学生と面談する場所やSNSに関するルールを定めたり、
性的な言動をした社員に懲戒などの措置を講じたりすることを義務とする。
■ 出産無償化に保険新枠組み 厚労省調整、法改正へ
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厚生労働省は、出産にかかる費用の無償化に向け、公的医療保険の新たな
枠組みを創設する方向で調整に入った。保険適用する具体的な金額の水準は
今後詰める。20日の社会保障審議会部会で議論した。来年の通常国会に関連
法改正案を提出する方針。提出後も制度設計を続けるため、無償化は当初目
指した2026年度からずれ込む見通し。
医療機関、施設が提供するサービスのうち、産後のお祝い膳や記念撮影な
どは保険の対象外とする案があり、実際には利用者の持ち出しが生じる可能
性がある。一定の現金給付を組み合わせて負担を減らす案も検討する。
■ 退職金・住宅手当 非正規も同待遇 厚労省が指針見直し案
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厚生労働省は21日、正規・非正規労働者の不合理な待遇差を禁じる「同一
労働同一賃金」について、事業主が守るべきガイドラインの見直し案を明ら
かにした。退職金や住宅手当に関する項目を追加し、非正規の待遇改善を促
した。
【名古屋社会保険労務士事務所】
